2024年10月21日
令和5年度上期採択助成課題等の成果報告会を開催しました。
当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。
成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。
令和6年10月21日(月)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、令和5年度上期採択課題他の成果報告会が行われました。本会では令和5年度上期採択課題の9課題と令和4年度下期採択6課題について報告が行われました(下記表)。
当財団の佐藤征夫理事長と高園武治理事・科学技術振興課題審査委員長の挨拶により開会し、以後、下田隆二専務理事・事務局長の司会の下に進められました。
該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、限られた時間でしたが密度の濃い発表と活発な質疑応答が行われました。
また、発表会終了後には懇談会が開かれ、発表者を代表して(公社)日本工学アカデミーの佐々木直哉様より乾杯のご発声をいただき、様々な分野の調査研究の実施者間で交流が図られました。
今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。
成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成5年度上期採択等:発表順)
課題名 | 発表者氏名 (申請者) |
所属組織名 (申請時) |
|
---|---|---|---|
① * |
衛星リモセン及び衛星測位を用いた海洋プラスチックごみの状況把握技術の調査 | 白石 剛 |
(一財)日本宇宙フォーラム |
② | 中長期的な視点から見た車載用リチウムイオン電池の循環利用に関する調査研究 | 木下 裕介 |
東京大学 |
③ | 画像診断をAIで行うために必要なビッグデータの効率的な収集・活用にむけた調査 | 高島 弘幸 | 北海道大学 |
④ | かかりつけ薬剤師・薬局の普及推進に向けた薬剤師の新しい役割に関する調査研究 | 細江 智夫 |
星薬科大学 |
⑤ * |
共用品を事例としたソーシャル・イノベーションの実装過程に関する調査研究 | 西尾 好司 | 文教大学 |
⑥ |
月面活動への日本の官民参加の新たな枠組み構築のための施策提案 | 吉冨 進 (青木 定生) |
(一財)日本宇宙フォーラム |
⑦ |
未来の製造業における新たな学術領域構築のための調査研究 | 佐々木 直哉 | (公社)日本工学アカデミー |
⑧ |
総動員戦略からイノベーション戦略まで(技術院・STAC・科学技術庁の政策) | 國谷 実 |
(一財)総合科学研究機構 |
⑨ * |
科学技術イノベーション政策プラットフォームの構築に関する調査 | 隅藏 康一 |
政策研究大学院大学 |
⑩ |
ASEAN地域の科学技術コーディネート人材育成に関する調査 | 大垣 英明 |
京都大学 |
⑪ * |
新しい文化を作る研究提案が可能な研究者のキャリア形成における多世代交流の重要性 | 橋口 晶子 |
筑波大学 |
⑫ * |
科学に対する意識・態度の実態把握を目的とした国際調査ROSESの国内実施 | 長沼 祥太郎 |
九州大学 |
⑬ * |
気候市民会議をベースとした市民の行動変容の分析と関連する政策の立案・推進 | 平塚 基志 |
早稲田大学 |
⑭ |
先端科学との交流による高校生への科学的リテラシー涵養の手法と効果に関する調査研究 | 中村 秀仁 |
京都大学 |
⑮ |
科学館における仮想空間を活用した学習の手法・あり方に関する調査研究 | 松浦 匡 |
(公財)日本科学技術振興財団 |
*印は令和4年度下期採択で期間延長したもの