2025年4月25日

令和5年度下期採択助成課題等の成果報告会を開催しました

当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。
成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。

令和7年4月25日(金)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、令和5年度下期採択課題他の成果報告会が行われました。本会では令和5年度下期採択課題の9課題と令和5年度上期採択2課題について報告が行われました(下記表)。
当財団の佐藤征夫理事長の挨拶により開会し、以後、下田隆二専務理事・事務局長の司会の下に進められました。
該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、限られた時間でしたが密度の濃い発表と活発な質疑応答が行われました。

また、発表会終了後には懇談会が開かれ、発表者を代表して(公社)日本工学アカデミーの森 健策様より乾杯のご発声をいただき、様々な分野の調査研究の実施者間で交流が図られました。
今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。

成果報告会の模様
成果報告会の模様

成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成5年度下期採択等:発表順)

課題名 発表者氏名
(申請者)
所属組織名
(申請時)
LiDAR 測量技術を活用した既築建物の脱炭素化評価統合システムに関する調査研究

永井 猛
(村上公哉)

芝浦工業大学
ポストISS時代の地球低軌道における民間ビジネスの可能性調査 小林功典
(一財)日本宇宙フォーラム
かかりつけ薬剤師を支援する薬局DX環境の整備と推進に関する調査研究 細江智夫
(加藤 肇)
(一社)品川区薬剤師会
リアル/オンラインでの環境・材料・科学教室の実践と、ハイブリッド・多元化の試み

山口 明

岩手大学
名古屋大学工学部「飛行ロボット設計製作」授業の国際展開可能性に関する調査研究 原 進 名古屋大学

*
ヒト発生研究に伴う倫理的課題に関する調査研究 古俣めぐみ
(澤井 努)
広島大学

生成系AIの倫理的・法的・社会的課題を踏まえた今後の利用可能性に関する調査研究 田中祐耕 (一社)科学技術と経済の会

生成AIをはじめとしたAIによる社会変容とリスクマネジメントに関する調査研究

森 健策

(公社)日本工学アカデミー

*
地域研究基盤の再構築に向けた方策に関する調査研究

安藤二香

(公財)未来工学研究所

地域の自律的なイノベーション・エコシステム形成に向けた重要因子抽出に関する調査

小澤昌之

(公財)全日本科学技術協会

中国の研究力の実態に関する調査研究~基礎研究安全保障の観点から~

山本智史

(公財)未来工学研究所

*印は令和5年度上期採択で発表を延期したもの