2024年4月22日
令和4年度下期採択助成課題等の成果報告会を開催しました。
当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。
成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。
令和6年4月22日(月)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、令和4年度下期採択課題他の成果報告会が行われました。対面式での開催は令和元年10月以来となります。本会では、新型コロナウイルスを取り巻く状況に鑑み期間延長した令和2年度下期採択の1課題、令和3年度下期採択の2課題および令和4年度上期採択1課題を含めた令和4年度下期採択課題の9課題について報告が行われました(下記表)。
当財団の佐藤征夫理事長の挨拶により開会し、以後、下田隆二専務理事・事務局長の司会の下に進められました。
該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、限られた時間でしたが密度の濃い発表と活発な質疑応答が行われました。
また、発表会終了後には交流会が開かれ、発表者を代表して日本工学教育協会の札野順様より乾杯のご発声をいただき、異なる調査研究の実施者間で交流が図られました。
今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。
成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成4年度下期採択等:発表順)
課題名 | 発表者氏名 (申請者) |
所属組織名 (申請時) |
|
---|---|---|---|
① * |
熱電発電システムを用いた独立電源型センサーの実現性に関する調査研究 | 桑折 仁 |
工学院大学 |
② | 洋上風力発電立地の社会的合意形成に必要な影響評価及び立地プロセスの研究 | 堀 史郎 |
福岡大学 |
③ | 資源パラドックス問題の解決に向けた「関与物質総量データベース」の構築 | 山末 英嗣 | 立命館大学 |
④ | 脱炭素社会実現における地方創生施策での適用技術に関する調査研究 | 橋田 秀昭 |
(一社)科学技術と経済の会 |
⑤ |
アジア及び環太平洋地域における科学技術の研究公正推進と専門人材の育成 | 札野 順 (浅島 誠) |
(一財)公正研究推進協会 |
⑥ ** |
国宝級日本刀の「美」の構造分析と鑑定者や刀匠による鑑定法の可視化に関する調査 | 畝田 道雄 | 金沢工業大学 |
⑦ ** |
学校教員における探求的・創造的活動の推進・阻害要因に関する検討 | 福井 昌則 | 徳島大学 |
⑧ *** |
「ポストコロナ時代における国際研究交流に関する調査」 | 依田 達郎 |
(公財)未来工学研究所 |
⑨ |
社会の福利を志向する技術者育成(ポジティブエンジニアリング教育)の可能性の検討 | 札野 順 |
(公社)日本工学教育協会 |
*印は令和2年度下期採択、**印は令和3年度下期採択、***印は令和4年度上期採択で期間延長したもの